WITH
私は、廉の首に腕をまわして……肩に顔を埋めた。
「本当に……?」
「……ん?」
廉に髪を撫でられて、潤み出す瞳を隠すように顔を背けたまま、ポツリと漏らした疑問。
さっきの言葉は、聞き間違いだったりしない―――???
「さっき言ったことは、本当?」
「うん、紗和が好きだ」
その言葉が嬉しすぎて、一度決壊した涙腺は簡単に涙を溢れさせる。
「本当……紗和は、泣き虫になったな?」
そのまま押し倒されて、涙で濡れた頬を大きな手で包み込んで、親指で拭い去られる。
記憶より少し大人になった廉は、昔と変わらない太陽みたいに眩しくて優しい笑顔を私に向けてくれる。
「廉……好き……」
「知ってるって♪」
私の頬に触れたままの廉の手に、私の手を重ねて。
隠すことなく気持ちを告げれば、にっと笑って甘く蕩ける口付けを落とされた。
甘い熱と甘い感覚に襲われて、私と廉はひとつになった―――