WITH
「ていうかさー…姉貴、また電気も点けないで……」
リビングへ行くと、眩い照明の灯りが暗闇に慣れていた私の目を刺激して、咄嗟に細めていると。
私の顔を見ながら、これ見よがしに大きく溜め息を吐く律に遭遇して、「ゴ、ゴメン……?」謝りながらも、今度は私が苦笑いする番だった。
「コラ、律……紗和をいじめんなって!!」
背後から腕をまわされギュウッ抱き締められて、頭上で聞こえた廉の声。
廉の温もりにつつまれながら首を捻って見上げた先には、けらけら笑いながら律に話し掛ける廉がいて。
すぐに私の視線に気付いて、優しい微笑みを浮かべて見下ろされる。
「はぁー…、ソコ!!いちゃつくなって……」