WITH
ストン……と隣に座った律は、何を話すわけでもなく缶ビールを口に運んでいて……
相変わらずの静寂の中、気付けば私は口を開いていた。
「私と廉のこと、知ってたんだね……?」
「あー…、廉先輩に聞いたから」
「そっか……」
廉は律に、どんな風に伝えたんだろう???
祝福されるような関係じゃない……
むしろ、蔑まれて罵られたってしょうがないこの関係を、なんて口にしたの……?
「何も……言わないの?」
「は……?何を?」
キョトンとした律の表情から、本当に私の聞きたいことは伝わっていないらしいことがわかり、小さく息を吐くと横にいる律を見上げた。
「私と廉の関係、反対したりとかしないのかなぁー…と思って」