WITH
「もう、廉ちゃんに会わないで欲しいんです♪二人、会ってるんでしょ?」
サーッと血の気が引いていくのを、寒さのせいだけじゃない……体から熱を奪われていくかのように感じた。
きっと、私の顔は真っ青なんじゃないだろうか?
「ここ2ヶ月くらいでしょ?気付いてたんですよ♪」
「………っ!!」
クスリと口許に手をあてて笑う蜜華さんの表情は笑っているけど、目の奥が笑っていなくて……とても冷たい目をしている。
私の動揺も、すべて見透かされている―――
「廉ちゃんって、すぐに感情が顔に出るじゃないですかー…、だから…ね?」
首を傾げて満面の笑みを湛えた蜜華さんは、
「何かあるのは、蜜にはバレバレだったんです♪」
自信ありげに、はっきりとした口調で言いきった。