WITH
息を吐き出しながら真っ直ぐに見つめ返した私は、もうさっきまでの私とは別人のようだった。
震えていた体も落ち着きを取り戻していたし、真っ青だった顔も幾分かは通常のモノに戻りつつあると思う。
冷静さを取り戻した私は、蜜華さんの態度から見て取れることからも廉との関係がバレていることを感付きながらも、素知らぬフリをして尋ねていた。
「んー…そうですねぇ……
4ヶ月前にあった同窓会のあとから、廉ちゃんずっと上の空で……その時に、紗和さんと再会したのかもって思ったんです♪まだ、憶測の範囲……でしたけどね?」
「それから……
もともと仕事が忙しい人だから、帰りが遅くてほとんど家にいないのが当たり前でしたけど。2ヶ月前から、更に家には寝に帰るだけになっちゃって……」