WITH
暗い声のままだけど、答えないと晴哉が更にうるさくなりそうだから答えたのに。
「よしっ!遊びに行こっか♪」
「………はい?」
「紗和ちゃん家、ドコー?」
「ちょっ、ちょっと待ってよ?
遊びになんか、行かないし!!」
勝手に決めて話を進めていく晴哉に、慌てて拒否するけれど、
「もう決まりー♪」
なぜだか楽しそうな晴哉に気圧されて、出掛けることになってしまった。
時刻はすでに、0時過ぎ。
「危ないから、迎えに行くしっ!!」と強く言われて、言い返す気力も湧かないまま、私はマンションから程近いバス停に座っていたりする。