WITH



「さっ、紗和ちゃんっ!?」


「何……?」


「紗和ちゃんから、寄り添ってくるとか……考えられないんだけどっ!?」



無駄に焦り出す晴哉がおかしくて、クスクス笑ってしまう。



「晴哉が、肩貸すって言ったんじゃない?」


「そーだけど……っ!!」



今まで女遊びしてきただなんて、口から出任せなんじゃないか?って思えるくらいに挙動不審な晴哉に、



「今だけだから、貸しといて……だから、大人しくしててね?」


「………ハイ/////」



静かに呟いたら晴哉も大人しくなって、波の音だけが聞こえていた。



< 221 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop