WITH



「日記を毎日書いていくように、私の記憶にも確かに1ページまた1ページと刻まれていて……それが私の心を今でも温めてくれる。

思い出にできないから、抜け出せないだけなのかな……」



廉との過去を思い出してこんなに穏やかでいられるなんて、2ヶ月前の私じゃ想像つかないだろう。


廉と過ごした2ヶ月は、他人に誇れる関係ではないけれど、後悔してない。


今も廉を好きなことに変わりはないけれど、蜜華さんのお腹にいる赤ちゃんのことを考えれば……私が取らなきゃいけない行動は、たったひとつ。


―――廉に別れを告げること……



< 223 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop