WITH
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晴哉が送ってくれて部屋に帰り着いたのは、深夜2時半。
律はまだ帰宅していないらしく、部屋は数時間前に私が出掛けた時と同じ状態だった。
シャワーを浴びてベッドの上にすわって携帯を開けば、廉と律からの着信が残されていて……どうしようか、そう思ってしまった。
掛け直すには時間が遅すぎるし、それに言い訳さえ考えていない。
これだけ電話に出ないでいたのだから、何かしらの言い訳が必要だろう……
そんな考えを巡らせていると、手の中の携帯が震えて廉からの着信を報せた。
一瞬驚いて、ゴクリと息を呑んだ……
一度深呼吸して、鳴り響く携帯を耳に当てた。