WITH



そんな私の我儘が通じたのか――







「紗和、愛してる」







最後の瞬間、私をギュウッと抱き締めて耳許で囁かれた愛の言葉を。



私は一生、忘れない―――


その言葉と廉の温もりを抱いて、一人の夜も乗り越えられると思うから。



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