WITH
「ていうか、金髪で教育学部って……!!」
そう言って、晴哉を見て笑う私に
「教育実習の時は黒に染め直してるし、大丈夫♪」
にっと笑う晴哉は年下らしい無邪気さを持っていて、でも年の割にはしっかりしている人だと思った。
現に、私を支えてくれている―――
ここに来るまでも来てからも、さっきの廉たちとの出来事にも触れようともしない。
そんな晴哉を、私は無意識のうちに、またジッと見つめてしまっていた。
「……何?
オレの顔、なんか付いてる?」
首を傾げてにっと笑う晴哉に、廉を重ねることはいつの日からかしなくなっていて……
晴哉は晴哉として、見つめられるようになっていた。