WITH
あれから――…
啓祐と廉が、バーを出たあと。
勝手に進行される同窓会をよそに、お酒を煽るように飲んでいた、私となっちゃん。
頭の中では、
廉の困った顔がグルグルグルグル……
どれだけお酒を飲んでも離れてくれないし、全然酔えない。
同窓会が終わる頃になっても、
長時間に渡って戻ってこない二人が、今何をしているのか……
そればかりが気になって、しょうがない。
バーに人がいなくなったあとも、
暫くその場を離れられないでいた時。
……携帯が震えた。