WITH
恋風


卒業式の日から付き合い始めた私達は、何事もなく順調そのもので。


初めの頃は、“友達”の関係からなかなか抜け出せなかった私も、“人目を惹いてしまうカッコイイ彼氏”に不安やら嫉妬やら……


自分自身、体験したこともない感情を抱くうちに、廉とは、より親密になれていた。


放課後や休日は、公園で日向ぼっこしながら話したり、廉の部屋で二人っきりで過ごしたり……


たまに、啓祐が邪魔するかのように廉に着いてきたりして鬱陶しがられていたけど、毎日廉と過ごせる時間は、私にとって最高に幸せな時間だった。





それが崩れ始めたのは、
高3の春―――


あの時どうしていたら、
私と廉は、離れずにすんだのかな……???



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