WITH
8月に入っても、手紙が送られてくることに変わりはなくて。
毎日ポストの中を覗いては、確実にあるソレを見るたび、日に日に溜め息を吐く回数も増えていった。
それでも、廉に会えているから挫けることもなかったのに……
二人っきりの時間は、ある日突然、簡単に壊された。
「廉ちゃん、いるーっ!?」
そう言って、ノックも無しにガチャッとドアを開けたのは、蜜華さんだった。
「はっ!?なんで、蜜華がいんの?」
「おばさまが入れてくれたんだもんっ!」
ズカズカと部屋に入り、廉の隣を陣取る蜜華さんに驚いて勉強を中断する廉は、目をパチパチとしばたかせている。