WITH
「え……!!?」
あの手紙のことを唯一知っているお母さんだから、話しても大丈夫だと思って、私は話し出した。
頼んでバッグから出してもらった今朝の手紙を読んだお母さんは、顔面蒼白って言葉がピッタリなくらい、青くなって唇を震わせていた。
「一体、誰がこんなこと……
心当たりはあるの?」
首を横に振る私を見て、
「谷口くんに相談したら、どうかしら?」
お母さんは静かに呟いた。
「お母さん……お願いだから、廉には言わないで!!」
「でも……っ」
「自分でどうにかするから……大ごとにしないで、お願い……」
必死に頼む私に、お母さんは答えてくれず。
「頭も打ってるから……明日、精密検査して異常なかったら退院だから。今日は、ゆっくり休みなさい」