カノジョの死因、他殺。





連れて行かれたのは、名波さん御用達のこじんまりとした定食屋だった。





そして、名波さんお勧めの豚のしょうが焼き定食を注文。





『早い・美味い・安い』とはこのことで、オレがちょっとトイレに行っている間に定食は運ばれていて、名波さんはオレの戻りを待つ事なく、既に食い始めていた。 ・・・・別にイイケド。 オレ、食うの早いし。






席に着き、早速がっつく。






うま。 豚肉1枚でゴハン3杯いけるわ、コレ。






「若いだけあって、イイ食いっぷり」





勢い良くゴハンをカッ喰らうオレを見て、名波さんが呆れた様に笑った。





「ココ、まじで美味いっすね。 オレ、豚のしょうが焼き定食あと3周はいけますわ」





名波さんがどんな顔をしようとも、オレの箸は止まらない。





「食いながらでいいから、ちょっと聞いてくれないか??」






名波さんの声のトーンが、少し下がった気がした。







「・・・・・・・」







多分、軽い話ではないのだろう。







箸を置き、取り合えず口の中に入っているものを味噌汁で流し込んだ。
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