カノジョの死因、他殺。
案の定、オレのデスクは佐伯さんの隣だった。
嫌だよ。 あんまり関わりたくないよ。
「・・・・・ちょっと、ワタシ外出るから、菊池くんは名波さんの指示を仰いでくれるかな??」
佐伯さんがカメラを鞄に入れながらオレに話かけた。
「あ・・・ハイ」
「じゃあ」
佐伯さんはその鞄を肩に掛けると、立ち上がってホワイトボードの自分の欄に『外出』のマグネットを貼り付けた。
「オイ、菊池。 オマエもついて行け」
1人で出て行こうとした佐伯さんが見えたのか、名波さんがオレの欄にも『外出』を貼り付けた。
「・・・・1人で大丈夫なんですけど」
顔を顰めて名波さんを見る佐伯さんを
「編集長命令は絶対だ」
名波さんはサクっと突っぱねた。
もー。 1人で行くって言ってるんだから、そうさせてあげればいいじゃない。
オレ、痛いのまじで無理なんですけど。
暴力反対派なんですけど。
平和をこよなく愛するLOVE&PEACEな人間なんですけどー!!