タイム・リミット~陽斗サイド~



兄弟って、お前……。


そう、突っ込みを入れようと思ってやめた。


今の奏心からはまた、同じような言葉しか返って来なさそうだったから……。




そんな話を黙って聞いてられる程、オレも強くない。


若葉のこととなると、本当、ありえなくらいダメージを受けてしまう。


そんな姿を奏心に見せたくない。


いや、見せない自信はある。


でも、変に勘ぐられたくない。




これ以上、傷を深くしたくない。







< 38 / 96 >

この作品をシェア

pagetop