タイム・リミット~陽斗サイド~




「で?」


「は?」



優斗がオレを流し見る。



「あの噂はどういうつもり?」


「どういうって……てか、手、繋いでたって本当かよ」


「は? 今、その話してねーだろ!」


「手繋いでたってのを見たって聞いたんだよ」



何がムカツクって、それがムカツク!


何だよ、オレは振られてんのに、手繋いだってか?


そりゃーオレだって逆の立場だったらそうするかもしれねーけど……。



気に入らねー。







< 51 / 96 >

この作品をシェア

pagetop