タイム・リミット~陽斗サイド~
「何、あんた……」
「この間から、若葉にちょっかい出さないで欲しいんだけど」
「この間?」
優斗の言葉にオレは顔を歪める。
「そ。ここんとこ、こいつらに呼ばれてたんだって」
優斗のその言葉でこの最近、若葉の様子がおかしかったことが繋がる。
あの日、部活に遅れたのも変に隠してたのもこいつらのせい……。
「はぁ? お前ら何で……」
「陽斗がウソつくからいけないんでしょ!」
亜矢がキッとオレを睨む。
オレのせいかよ……。