タイム・リミット~陽斗サイド~
「ゆっとくけど、こんな子よりわたしの方が全然キレイだし、陽斗を満足させられる。なのに何でこんな冴えない子……」
「言いすぎだろ!」
オレが声を出す前に、優斗の声が聞こえた。
「悔しいなら何で若葉に手を出すんだよ。陽斗に言いに行けよ。若葉は関係ないだろ?」
確かにそうだ。
オレが若葉を好きなんだし、文句があればオレのところにくればいい。
若葉が当たられる必要なんてない。
「あんたは黙っててよ! てか、誰よ」
「若葉の彼氏」
「はぁ? やめてよーそんな根拠のない話……」
ありえない! 何て3人で笑いながら話してる。