タイム・リミット~陽斗サイド~
噂の元はこいつらじゃないってことは分かった。
「だったら、変な噂、真に受けないでくれる? 迷惑なんだけど」
迷惑……。
亜矢たちに言ったその言葉がオレにも言われてるようで……。
その言葉が重く響く。
「じゃあ、あんたたちが付き合ってるって証明できんの? 陽斗とこの子が付き合ってないって証明はできんの?」
「おい、亜矢……」
証明って……嫌な予感がオレの頭に浮かぶ。
付き合ってる証明……オレなら、こいつらの前でキスしてやる。
そんなことを優斗がするはずない。