隣の女

学級委員!?

チャイムがなり席に着く。
そして先生が現れる。

「よーし、じゃあ学級委員を選んでもらおうか。だれかやりたいやつはいるかー?」

ここで手を挙げる奴なんているか!ばーか!
そう思った俺。

けど、ここで手を挙げたやつが隣にいる。

「おっ、宮坂やってくれるのか。他に誰かいないかー?」

女子は誰も手を挙げない。

「よーし、じゃあ、女子の学級委員は宮坂にお願いするぞ。宮坂、よろしくな。」

先生は俺の隣の席の人ににっこりと笑った。

「男子はいないのか!情けないなー、宮坂を見習え。」

いやいや、こんなやつ見習っちゃったらこのクラスめっちゃ暗くなりますけど?

みんなが宮坂を見習ったところを想像するとつい笑えて来てしまう。

「ぷぷ」

やべーーー。
ついつい。

「なんだ、有川。何が面白い。」

「いえ、なにもないです。」

俺は先生から目をそらす。
けど、先生は何かをたくらんだような目で俺を見ていた。
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