隣の女
「じゃあ、俺が教室に行ってお前と俺の分の昼飯取ってくるから見張ってろよ。」

俺はそう言って教室に戻っていった。

もし、あの女がすごくきれいな顔をしていたらきっと琉希亜はその女に近づくだろう。
琉希亜自身、顔で寄ってくる女が嫌いだって言ってるのになにか矛盾しているように思える。

でも、もしすごく不細工な顔してたら…。

いけねぇ、何考えてんだ俺は。

ふと我に返った俺は教室のドアの前で突っ立っていた。

だけど、今は突っ立ってぼけーとしている時間はない。
とにかく早くしなければ。

俺は俺と琉希亜の昼飯を持って琉希亜のもとへ急いで行った。
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