隣の女
意外な展開
席替えをした日から俺の人生は狂ったように変わっていった。

まず、琉希亜が俺に対して冷たくなったということだ。
放課も一緒にいてくれなくなった。
でも、俺は気にしない。
だって、俺は琉希亜になんにも悪いことをしていないのだから。

そして、もう一つ変わったこと。
それはあの暗い女にあいさつをしなくなったということだ。
別に特に理由はないが、わざわざあいつの方まで行ってあいさつするなんてあいつにとってもえらい迷惑なんじゃないかと思ったからだ。

俺が思っていた高校生活と今の高校生活は全くの逆だった。
楽しくないわけじゃない、退屈なわけじゃない、だけど、心から学校に行けることが嬉しいと思えなくなってきてしまったのだ。

でも、ずっと一人でいるわけじゃない。
もちろん、クラスのヤツが俺の方によって来て放課や昼食時間など一緒に行動することが日課になってきていた。だけど、その中で俺は琉希亜のことを考えていた。
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表紙・目次

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