隣の女
昼食になり、俺は宮坂のもとへ行った。

「昼飯一緒に食べね?」

そう、誘うために行ったのだ。

「いいの…?」

宮坂は驚いた様子で俺に聞いてきた。

「もちろん。だって友達だろ?」

俺がそういうと宮坂は嬉しそうにうなずいたが、


「だけど…。教室は…。」

と、少し小さな声で言った。

「わかった。とりあえず教室でようか。」

俺がそう言って教室を出ると宮坂も続いて教室を出た。

「でも、廊下で食べるのもあれだよな…。」

俺が困ったように言うと

「家庭科室に行こう?」

と宮坂が言った。
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