隣の女
俺は恐る恐るあの暗そうな女に近づく。
いや、近づきたくて近づいているわけではなくて、なぜか俺の席はその女の隣にあるのだ。

俺はゆっくりとその女の隣の机まで行き、ゆっくりと椅子を引き、ゆっくり座った。



もう、5分くらいは経っただろうか。
俺、5分間しゃべってねーよ!ある意味すごい!
てか、先生もなにやってんだ!おそくね?
このまま何もしゃべらないのもつまんないから勇気を出して隣の女に話しかけてみよう!

そう思った俺は、

「よう!お前どこの中学校から来たんだ?」

そう隣の暗い女に話しかけた。
すると

「悪いけど、話しかけないでくれる?
 あたし、男は嫌いなの。」

って言われた。

なんだーー、むかつくな!!
あほー、お前が隣じゃなかったら俺は一生お前に話しかけることなんてなかったですよーだ!
しかも、なに?昭和女かて!黒縁メガネにおさげの頭、そんでマスクして。
うけるんですけどーーーーーー。
って思った。
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