隣の女
「うぅ…。」

これは宮坂の声だ。
俺は小さな隙間から宮坂の姿を探した。

すると、宮坂は部屋の隅で座って泣いていた。

なぜ??

俺はそう思った。

なぜなら、部屋の中に琉希亜がいないからだ。

俺は、宮坂のもとへ向かい、

「大丈夫?」

と声をかけた。
しかし、彼女は返事をせずただ泣き続けた。

俺は我慢が出来ず、宮坂を強く抱いた。
その時、宮坂は一瞬拒んだが俺に心を許してくれたのか、宮坂は俺の胸に顔を埋めた。

「俺の胸でなけ。」

俺はそう言って宮坂に胸をかした。
宮坂は俺に抱かれて泣いていた。
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