傘から始まる恋



「ちょっとトイレ行ってくる~!」
亜里沙が言った。


「えっ私も行くよ~!」


そしてどれだけそれを後悔したことか。






「あ。優ちゃんのクラスだ」


「ん??佐藤の声聞こえる気が…」





「うるせ~よ!」


あっ…優ちゃん。



「美帆ちゃんって子。
相合い傘してたじゃん!
聞かせろよ~。」


わ…私について??
え…っとあんまり聞かない方が…


「あ…亜里沙「静かにしなよ!」


亜里沙は聞く気満々だよ…



「なんもね―よ。」

「っでも好きなんだろ???」

「はぁ!?」

「おぃっ!優哉は美帆ちゃんじゃなくて
夏美ちゃんだろ!分かれよな~」

「勝手に決めんなよ!!!」

「だってさ、雨の日??
以外は夏美ちゃんと帰ってんじゃん。」

「うるせ―」



そっか。そっか…
私が勝手に自惚れてたんだ。


「あ…亜里沙???
トイレに…行こ???」


「…うん。」





もぉ聞きたくないや。




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