傘から始まる恋



「…ねぇ美帆??私ね。知ってたんだ。」


「え???」


何を???何が???



「あの…夏美ちゃん??て子と帰ってること。…晴れてる日は。」



「やっぱり本当なんだね。」



「すごく言うか言わないか悩んでたんだ。…ごめんね??」




「そんな!!亜里沙の気持ち…すごくわかるよ。だから謝らないで!

ただ…優ちゃんを忘れるの…
手伝ってね??1人じゃ無理。」



「当たり前!またいい出会いがあるよ。」




うん…。優ちゃんは夏美ちゃん…
頑張ってほしいな…。





なんて。すぐに忘れるなんて出来ないけど…。



――――



その日は帰る時雨が降ってたけど
1人で走って帰った。


そして布団に入ってずっとずっと
泣き続けた…。



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