傘から始まる恋
「はぁ…俺のせいだよな。
美帆…いきなりどうしたんだよ…
俺…美帆と学校行くの
結構楽しみにしてたのに…
お前と話せた1日は幸せな気分になれたのに……」
私の目から思わず涙がこぼれた。
しまった!と思っても遅かった。
「美帆!?起きてるのか???
…聞いてたのか??」
私はばれたから仕方なく目を開けると
顔を真っ赤にして心配そうに私を見る
優ちゃんが見えた。
…何顔赤くしてるのよ。
夏美ちゃんが好きなくせに。
でも私たぶんいつまでたっても
ひきずっちゃうし…
諦められないし、忘れられないし。
伝えた方がいいのかな??
そして新しい恋をしよう。
「優ちゃんが運んでくれたの??
ありがとう。」
私は涙を押し殺して言った。
「いいよ。美帆のためだし。」
そういう甘い言葉は夏美ちゃんだけに
言わないとだめだよ???
「ねぇ??優ちゃん??
私が一緒に行かなかったのはね??
一緒に帰らなかったのはね??