傘から始まる恋



「ハァァァ…夏美彼氏いるけど??」


「え!?」


「夏美ってのは一個上の幼なじみで
彼氏他校だから帰りは1人なわけで、

ちょっと相談にのってもらってたんだ。」


「そうだったんだ…。

なんか優ちゃん悩んでるの??」


ちらっと上を見ると
すぐそこに優ちゃんの顔と
目があってびっくりした。


優ちゃんはふぃっと顔を背けて



「好きな奴について…相談してた。」



「そうなんだ…」


誰???



「お前まだわかんねぇの!?
ばっかじゃね―の!!??」



「何よ!!!わかんないよ!!!
誰なのよ~…うぇ…」


こんなことしといてなんなのよ…
まだまだ泣けちゃうじゃん…


すると
ギュッと抱きしめられる力が強くなって


思ってもいなかった言葉を
優ちゃんは言った。


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