先輩と私と。
1年2学期

何故に...私が。

始まりは唐突だった。


担任が教室に入ってきて、


こう言った。


「うちのクラスからは、生徒会立候補が誰もいないそうです...。先生、悲しいです。」



心の中で「で?」と思っていると、


「なので、1人でもいいので、誰か出てくれませんか?」



私は即答した。


「嫌です」


もちろん心の中で。



私が入っている吹奏楽部の顧問でもある先生は、


「石上さん。どうですか?」



と言った。



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