先輩と私と。
「あ、...おはようございます」




「おはよう、千愛ちゃんは?」





「え?お姉ちゃん、学校行ってないんですか!!?」





「うん...知らないの?」





「いつも通りご飯あったし...洗濯物も....あ」





...何それ。





千愛ちゃん、朝ごはん作ってるの?洗濯してるの?




それに、何?さっきの『あ』って。





「ねぇ、それ、どういう意味?」






「...実は...1年ぐらい前に、お母さんが家出しちゃって...それからはお姉ちゃんがお母さんみたいに、家事とかしてて...」





「は?」



そういったのは百合。





「毎日、帰ってきたら夜ご飯作って、お風呂沸かして、洗濯して、掃除とかして、朝になったらあたしの朝ごはん作ってくれて、冷蔵庫に入れてくれて...って毎日...」






「うそ...」






「初耳...」





そんな沈黙な空気に、





元気な、怒ったような、声が聞こえた。





「上杉ー!!!何でピンポンしてくれないんだよ!!!」






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