先輩と私と。
琳の声。




何にも知らない、琳の気楽な声。





ちょっとむかついた。




「ったく...上杉、寝坊?」





そういいながらゼェゼェと息を切らして言った。





「それは...違うと思います」





妹ちゃんが俯いて、言った。




「ちょっと、見てきますね」




玄関のすぐそばにある階段を小走りで上る。






「...みんな、どうして?」





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