先輩と私と。
「ちょ、百合!?ねぇ、どうしたの!!?教えてよ!!」





声を押し殺して泣く百合を宥める。





しばらくして涙が収まったころに、




トイレに部活の子が来た。




「2音集合!!急いでね!」






きっと千愛ちゃんのことだろうと、






やっと先生が分かったんだと、




そのとき、知った。





百合を引き連れて2音に行く。




顧問はいつもみたいにピアノに寄りかかっていた。





「座りなさい」





一段と怖く、低い声で言った。



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