先輩と私と。
『.....ホント、だよね?』




零はもう一回確認する。





「うん」




だから、遠まわしにせず、分かりやすく伝えた。





『...........』




「...........うっ...」




『莉生』




「千愛ちゃんがぁぁ...千愛ちゃんがぁぁ...」




『莉生!!』





「千愛ちゃんがね、千愛ちゃんが、いないの。毎日、部活をサボるの。ねぇ、なんで??楽器、嫌いになっちゃったのかな?それにね、コンクールもサボってね...」




『莉生!!』




「何....よ...」





今まで溜め込んでいたものが、




全部全部、




口から出て行く。




あぁ、これが千愛ちゃんが言っていたことだ。




無意識だったけど、




千愛ちゃんに当たったりして、




こういうストレスとか、いらいらとか、モヤモヤを発散していたんだ。




千愛ちゃん、正解だったんだ。




千愛ちゃんはみんなのそれを全部受け止めていたの??



自分は何も発散せずに??




ねぇ、教えてよ。




無視なんてひどいよ。




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