先輩と私と。
だけど先輩は、




そんな私を優しく包んでくれる。




「莉生」



「なぁに?」




先輩に慰められたからって、



ウカウカする自分が嫌い。




「莉生が読んだって言う、千愛ちゃんの携帯、読みたいな」





「うん...いいと思うけど」





布団をゆっくりはがすと、





目を細めて微笑んでいる先輩がいた。





「行く?」





そこから出る。




「すぐ近く?」




「うん」




先輩の手を引っ張って、




家を出た。





「もしかしたら無いかも知れない」




そういうと、




「いいよ。別に」




と頭を掻いた。




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