先輩と私と。
その日は琳と2人で帰る。




自称はつかなくなった彼氏と、今日は帰らないらしい。





「莉生も会長と一緒に帰ったらいいのに!!家まで送らせろ!!」




「それは悪いよぉ」





「あたしは家まで送ってくれたもん!!!」





「琳は彼氏と家の方向が一緒だからいいけどさぁ、零...先輩は家逆方向だもん!!!」





「零!!?零っつったよね!!うわぁ」






恋する乙女の目をした琳は前よりも断然、可愛くなっていた。







「まぁまぁ」






そういいながら、琳に手を振る。




「じゃぁね」




「ばいばい」





その手は少し悲しそうに見えた。




きっといつも横にいる千愛ちゃんがいないから。





まだまだみんな、寂しいね。





1人いなくなるだけで、こんなにも心がぽっかりとする。






人って、友達って、




すごい大事だと思う。




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