先輩と私と。
放課後。



急いで校門に行く。




零はもうそこに立っていた。




「ごめん!!遅れた!!」




そう零に駆け寄る。



零はにっこりと微笑んだ。




「全然」




そう優しく言い、



「帰ろっか」



と笑った。




「うん」



と零の横に並ぶ。




改めて、背の高さに驚いた。



見上げないと零が見えないんだ。




いつもイスに座ってるから分かんなかったよ。



「なぁ、莉生」




「何?」




「受験勉強疲れたぁ!!」



そう言って私に顔を近づけた。


「うわぁ!!」




そう言って、少し退ける。




「だから、今度出かけようよ」



よく分からない文脈でそう誘われる。



でもその言葉を理解すると、



楽しくて嬉しくて、




どうにもならない感情。



「うん!!!いつ!!?いつ行く!?どこ行くの!!?」




「ちょ、ストップ。落ち着いて。絶対行こう。ね?だから莉生の部活がない日を追々教えてよ。それから決めよ」




私は笑顔で「うん!!!」答えて、気がついたら家についていた。




調子に乗った私は、



「ちょっと待ってて!!」



と言って家に入り、



部活の日程表を持って外に出た。



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