先輩と私と。
今月は休みが多いほうだった。



それを零に見せる。



「日曜ならほとんど空いてるよ!!!」




「今?」みたいな顔をしながら日程表を見る。




零は一番近い日曜を指した。




「この日でいい?」



だから私は、何かを考える前に




「うん!!」




と言った。





零は笑って頭を撫でてくれる。




「じゃあ、詳しいことはまた今度」


「うん!!」





零はじゃあなと手を振る。




だからバイバイと手を振った。




零が角を曲がるまで見届けようと思っていたけど、




角の前で百合に遭遇し、




先輩なのに散々茶化されていた。




最後にぶっきらぼうに頭を掻いて、



百合と別れた。




百合が私を見つけて、




また笑っていた。



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