先輩と私と。
零とのデートはすぐだった。




零は映画に行こうといった。





だから、うなずいた。



一番お気に入りの服を着て、



鏡で何も変じゃないのを確認して、




家を慎重に出た。




だって琳と百合にこのことを伝えたら、




ついていく、何ていってたんだもん。





本気じゃないことは分かってたけど、やっぱり少し疑っていた。















駅には冬っぽくなった服の零がもういた。



ごめんねと笑うと零もいいよと笑った。




駅には隠れているつもりの琳と百合がいた。





知らないふりをして改札抜ける寸前で睨んだ。





2人はギョッとして頭を下げる。





これでついてこないだろうと、安心して零のとなりに並んだ。



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