先輩と私と。
「この子、立候補するんだー?」






「あぁ、吹部だったよな」




「うん。あ、私も書くー」






そうヤマキのペンを奪ってヤマキの下に名前を書いた。





「そういえば、笹浦先輩とデートしたってホント?」




「え.....なんで....」





この話をするのは恥ずかしいから、





隠していたのに、





何でこんなにも広まっているのだろう。




「めっちゃ広まってるよ。発信は誰かわかんないけど」





「マジ?ヤダー恥ずかしいぃぃ」




「チューしたってのは?」




「........はぁ?」





硬直した私。





フリーズした私。




「それも結構広まってる」




「マジ!!?違うから!!ホント!!それは止めて!!それはガセだって広めて!!!!」





ヤマキの肩を揺すって必死にねだると、





首か据わってないかのようにブンブンと揺れながら、



「わぁったわぁった!!!」




私を止めた。




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