先輩と私と。
私と言えば、





点数を下げてるしかないことしかしていない。




体育って大嫌い。





なんでこんな暑いのに体育祭なんかやらなくちゃいけないわけ??




だから、早く終わって欲しいんだ。









でも終わった頃に気がつく。






零が見れるのはこれで最後なんだって。





もっと楽しめばよかったって後悔する。





でもでも、





閉会式の生徒会長あいさつ。





零が朝礼台に立って、




汗をたらしながら、




話をしていた。





選挙のように原稿があるわけでもない。




今日の感想なんて、今日にならないと分からないこと。




なのに、迷わずはきはきと話す。





そんな姿がかっこよかった。




その背中が大きい。




安心するおおきさだった。




マイクを握るその手は、




この前私の手を握ってくれた。




それがすごく嬉しくて、




ニヤけちゃう思い出。







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