先輩と私と。
零は最後に「ありがとうございました」と頭を下げて朝礼台を降りる。






旧執行部、として下にいた私。





零が近寄ってきて、





「今日、部活ある?」




と聞く。



「ないよ」





と情けない声で答える。




「じゃ、一緒に帰ろ」





「うん!!!!」





「かすかすなんだから大声出さないの」




と頬をツン、とつつかれる。





「あはは」





と頬を赤くさせながら笑うと、





「その声、めっちゃウケる」





と言われた。




「もう喋んないもん!!」




とそっぽを向く。




「あぁ~、拗ねちゃった」



と後ろで特になんとも思ってなさそうな声がした。




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