先輩と私と。
しばらく、戦いの音が聞こえたあと、静かになって零の声が聞こえた。




『マジ、ごめん』





「ううん.....全然」






ねぇ、何で??




モヤモヤするよ。




胸の奥に、とげが刺さってるの。




『かいちょー!!』





嫌だよ。





わかんないけど、泣きたくなる。




『うるさい!!黙れ』





変に悲しくなるの。





チクチクととげが刺さる。




『莉生』




「な、に?」




『迷惑だったな。ごめん』



「ううん、だいじょう、ぶ」





『....泣いてる?』





「ううん」




『ウソ』



零にはすぐばれちゃうね。





「何か、すごい楽しそうだね」




無理をして言った、いい感想を零は違った風に受け取る。




『来る、か?』




「え?」







< 380 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop