先輩と私と。
『きても大丈夫なら、迎えに行くよ?』





「でも、私がいたら、邪魔だよ」




『邪魔じゃないよ』





即答が嬉しい。




「本当に、いいの?」




『いいよ』





「じゃあ....あ、でもお母さんに聞いてみる」





そういって、とげが抜けない心のままでお母さんのところに行く。







笑顔で許してくれた。





めんどくさいから、夜ご飯食べてきなさい、とまで言われる。





すぐに通話口に向かって、




「いいって」




と言った。







嬉しいのに、いつものように心から喜べない。





それはきっと、とげが邪魔しているんだ。





部長さんと零が仲良くしてて、





携帯の取り合いをしているだけなのに、





分かんない気持ち。







ヤマキに聞けば、分かるかも。





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