先輩と私と。
「座るの」



と言う。




「恥ずかしいよ」




「いいから」





「ヤダよ」





真っ赤な顔で言っても、きっと説得力がない。





「もー、おいで!!!」




ちょこっと立ち上げると、私の体を捕らえる。





零の上に強制的に座らされた。




部長の悲鳴が上がったのはいうまでもない。






「リア充爆発~!!」




マイク越しにそんなこと言われても、仕方がない。




それを聞いて、零の私を押さえる腕は強くなった。




恥ずかしい。




心臓が飛び出しそうだ。




でも、





嫌じゃない。





嬉しいし、




気持ちいい。




そんな気持ちに浸っていると、





しばらくして、2本のマイクが渡された。




「2人の番」




曲を入れた覚えはないけど。



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