先輩と私と。
「ねぇ、どこ行くの?」



「秘密」





零の顔はやっぱりニヤニヤしている。







怪しくて怖い笑みだった。








「ここ」





零が当たり前のごとく来たのは、




お化け屋敷。





この遊園地の3つのお化け屋敷の中でも一番怖いとされているところ。





「え!!!ここ!!?」





「うん」





「えぇぇぇぇー。怖いじゃん」




「お化け屋敷は怖いもんだよ?」





「んー、もう!!!じゃぁ、行こ!!!」





ヤケクソになって零に言った。




「おう」





零は何だか安心できる広い声で言った。










私から入ったくせに入ったとたんい私は零の後ろ。







零は何事も無かったみたいに普通にまわっている。





誰かが脅かしても、




「おぉぉー、何だこれ??何?水??」




こんな調子。




私は、





「イギャァァァァァァァァァ!!!!やめ!!!やめ!!!!やめてぇぇぇぇぇ!!!!」






情け無いったらありゃしない。





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