先輩と私と。
だけど、



あんまり悲しくないんだ。


何でだろう。



3年生って遠い存在。



まだまだ雲の上の人。


だからかな。



卒業って言うのが、よく分かんない。



「送辞、笹浦零」


「はいっ」


あ、先輩だ。


先輩が立つ。



私の横を通る。


堂々と、ステージに上がって、



読み上げるんだ。


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